・2018年11月26日、27日に熊本県熊本市にある菊南温泉ユウベルホテルにてBMW技術協会主催の「第28回BMW技術全国交流会」に参加してきました。今回のテーマは『がまだせ熊本』~復興からのあゆみ、農の再生、未来への架け橋~として農家や生協関係者、中国や韓国のBMW技術に携わる方等、多くの人が集まり交流を深めました。テーマにある『がまだせ』とは熊本弁で誠心誠意、努力するという意味です。熊本地震で大きな被害を受け大変な思いをしてもそこから復興に向けて多くの人々が力を合わせ、熊本で全国交流会が開催することにとても感銘を受け、素晴らしいテーマだと思います。
全国交流会1日目はBMW技術協会理事長の伊藤孝蔵氏、事務局長の秋山澄兄氏から基調報告や岡山大学惑星物質研究所准教授の奥地拓生氏から基調講演、熊本の生産者やグリーンコープ等から熊本県被災報告がありました。被災報告ではどの報告も被害の大きさ、地震の怖さがよく伝わる内容でした。その中でも特にグリーンコープの支援活動で地震発生後、炊き出しや7月まで毎日県内のセンターなどからお弁当の支援を行っていた話は人と人のつながりが伝わってきてとても印象的でした。また、会場内では昨年と同じくポスターセッションも行われていて全国のBM会員の生物活性水を使用した実験報告や事例報告がポスターで張り出され、休憩中も掲示者が閲覧者に適宜説明を行っていて1日目は終了まで活気のある交流会になりました。2日目の午前は西日本BMW技術協会事務局の秦武士氏から熊本県のBMW技術協会の会員紹介、山梨大学環境学部教授の御園生拓氏の講義、全国のBM会員からの活性水を使用した実験、事例報告がありました。午後からは4つのグループに分かれてそれぞれ視察を行いました。私はやまびこ会(熊本県宇城市)と熊本県益城郡益城町の断層の見学コースに参加しました。やまびこ会は主にれんこんを栽培している生産者グループで若手メンバーを中心にBMW技術実験を行っており、発酵鶏糞を原料にしている活性水プラントの見学をしました。次に益城町の熊本地震で横ずれし、地表に現れた断層を見学しました。曲がっている道が元々まっすぐな一本道であったことや田畑の間のあぜ道も横ずれして曲がっていたり、家屋の敷地内地面に亀裂が入っていたり隆起して段差ができていたりしていて地震当時は私には想像ができないほどのことが起きていたのだと痛感しました。今年は大阪でも大きな地震があり弊社は幸いなことに被害等はありませんでしたが決して他人事ではないと強く感じました。今回はいつもBMW技術に関わる農家の方々との交流に加え、震災の現場を目の当たりにして平成28年の宮城県の全国交流会でも感じたことではありますが復興へ向けて立ち上がろうとする人々の力はものすごいものだと感じ良い刺激を受けました。参加させて頂きありがとうございました。(小西歩)