2023年11月10日に豆腐・揚げの主原料となるにがりを製造している石川県珠洲市にある珠洲製塩へ訪問にいってきました。コロナ禍もありなかなか行けなかったのですが、落ち着いてきたので前回より4年ぶりの訪問になります。山岸社長は御年87歳になりますが現役です。4年前は従業員8名でしたが、現在は将来の塩、にがりの製造の担い手となる若い製造員を含め、10名で製造、販売をしています。弊社のにがりは、珠洲製塩で通常の販売しているものより3倍濃縮された液体の特製にがりを使用しています。この特製にがりの開発当初は、にがりは塩の副産物で希少価値が少なく当時は処分するしかなかったそうです。そうした中でどうにかならないかと希少価値をつけるために試行錯誤を繰り返してできたのが特製にがりで、ここまで濃縮されたにがりは他ではありません。また、特製にがりは、豆腐等の製造が難しく、近年、使いやすいにがりの需要が多くなるなかこだわりを持って製造しています.そのこだわりとは、珠洲製塩の塩はにがり成分の含んだ塩を製造しています。「にがりなしでは美味しい塩はできない」との信念を持って昔ながらの製法にこだわり、塩作りをしています。この製法から出来たにがりからさらに濃縮された特製にがりは海のミネラルが多く含まれています。ものづくりの職人魂を感じるお話を聞かして頂きました。私達もこの思いを受けて共感し、引き続きこの特製にがりを使用して美味しい豆腐・揚げつくりに励んでいきます。
今後ともよろしくお願いいたします。(本田拓司)