2025年10月8日(水)に滋賀県竜王町へ令和7年産フクユタカ大豆の生育状況の確認の為、視察を行いました。前年はハスモンヨトウやカメムシの被害によって大打撃を受けたこともあって、今年は竜王営農振興センターの相坂さんの指揮で害虫防除の案内を竜王町稲作経営者研究会の会員に出してもらっています。期間中、すべての会員で1回防除を行うことが出来ましたがそれ以上の防除は米の方で手が回らなくてできなかった方も多かったそうです。肝心の圃場ですが主に株式会社田楽さんと株式会社ファームタケヤマさんの圃場を案内してもらいました。どちらもハスモンヨトウの被害は少なく、莢付きも良かったので一安心といったところでしょうか。ただ、圃場の中でも草丈が少し短いものがあることが気になりました。また、よく見てみるとカメムシ(ミナミアオカメムシという種類)を発見。すぐに捕殺しましたがまだ日中は少し暑いので今後が少し心配です。莢自体は大きく、中に2~3粒入っているものも多く見られたのでこの状態のまま収穫までいってくれと願うばかりです。
そして今年はフクユタカが古い品種で年々収量も落ちてきていることから今後のことも考えてフクユタカに近い特性の「そらみずき」と「そらたかく」の2品種を試験栽培しています。どちらもフクユタカより多収量の品種ではありますがデータ上では粒の大きさは小さくて中粒が多いとされています。実際に試験圃場を見ても莢付きはフクユタカより圧倒的に多いのですがやはり莢はフクユタカと比べて小さかったです。フクユタカ同様、若干ハスモンヨトウに葉を食われているところもありますが生育は順調で収穫量も問題なさそうですがやはり粒の大きさは中粒がメーンになりそうなので収穫後に弊社にて加工テストを行っていく次第であります。
次回の訪問は収穫時期である12月に訪問予定となります。その時は良い報告ができることを願います。(小西歩)














