

















・2018年6月7日(木)に㈱珠洲製塩に訪問して
~㈱珠洲製塩 代表取締役 山岸氏への質問等~
<後継者問題について>
現状、社員、パート合わせて11人でメンバーは変わりなく働いています。(平均年齢は50~60歳くらいです)今後の担い手については、若くて職人職を理解して10年、20年より続けて仕事に従事してくれる人を望んでいるが、今は、50~60歳代で定年を迎えていても仕事を理解して10年、20年とより仕事に従事してくれる人でもいいと考え、若い世代等は問わないようにしているとのことです。
㈱珠洲製塩の品質の特徴は、昔ながらの製法で、にがり成分が入っていて純粋な塩であり、品質の良い塩、にがりを作っている事に自信を持って製造しています。珠洲の塩・にがりが日本一だと夢を持って今後の担い手に夢を与えられる仕事、魅力のある企業でないといけないと山岸社長は考えられています。その中でも仕事的に大変な職人職なので見合った給料でいけないと思われています。後継者を雇い、㈱珠洲製塩を維持し、大きくしていくには、塩・にがりの値上げも考慮していく必要があります。しかしながら一般的な塩の価格があり、値上げする事が妥当だと考えていません。そのためには今後、入ってくる担い手が㈱珠洲製塩で修業して独立(のれん分け)していく事を望んでいます。これは、例えば㈱珠洲製塩の事業を1~2人で起業する資金も低価格で出来て、仕事は製造していく分だけお金に換えていく事が出来ます。また、そこで出来た塩・にがりを㈱珠洲製塩が買い取り販売する事も可能であり、新しい取引先の開拓、紹介する事が可能です。こういった事を㈱珠洲製塩の塩・にがりの品質を落とさず夢を持って一緒に仕事をしていく事で残っていけると山岸社長は考えられています。
<㈱珠洲製塩の現状>
取引先が増えて以前より多くなってきていると感じています。
日本で1番と認めてもらえる事、能登塩が1番と言ってもらえることが大事で取引先が増えていく事に繋がると考えています。
料理関係の店の取引も増えてきています。(リッツカールトン東京等)また、旅行や観光で来た方々のリピーターも増えています。塩がおいしいと感じ、台湾から注文を受ける事もあるそうです。
受注、取引先が増える中で、価格を抑えながら塩の出来高を増やす事も考えています。(20t→30t)例えば、隣の製塩でやっていた事で塩田に黒いシートやネットを使用し、
黒い塩田にして熱の吸収を良くして量を増やす事ができるそうです。その中でも品質が落ちるようでは意味がないと考えています。品質維持をしながら模索していこうと考えられえています。
健康法としてにがりの売り上げも伸びてきています。
・お米5合にキャップ1杯弱のにがりを入れて炊き上げるとミネラルが採れて健康を維持することができます。
・お風呂にキャップ2杯のにがりを入れると発汗作用があります。
・山岸社長は歯磨き粉の変わりににがりで歯磨きしています。
等々!!
今回の訪問を通じて同じ「ものづくり」に励んでいる姿勢に感服しました。㈱珠洲製塩から豆伍心そして食べる消費者(組合員等)へ繋がっています。今後も弊社製品を食べる事(利用する事)でこういった背景もあるのだなと少しでもいいので感じて下さい。
とても大切な・大事な灯火が消えないように…。(本田 拓史)