・2018年9月20日、滋賀県の運輸倉庫に視察&研修を行いました。現在弊社の大豆は一旦低温倉庫で保管管理されていますが、湿度調整管理が無い倉庫です。現在の倉庫でも十分な大豆保管管理ができていますが、もう一段階大豆品質を高め、大豆劣化(水分低下)を抑えたいという意図で検討しています。私たちは倉庫見学が初めてという事もあり倉庫基準的なものが全く無知な為、大豆問屋さん付き添いのもと、色々と適切なアドバイスを頂きながら勉強させて頂きました。今回視察した運輸倉庫では、3棟(10部屋)分低温・湿度調整ができる倉庫があり、約1500t~2000t分の量を保管できます。一部屋づつ天井も高く、広々とした空間になっており、入口も人用と搬入用で区別しエアーカーテンやネズミ返し・粘着シート(1~30ヵ所)等衛生管理も徹底しています。また、備蓄米を保管(高い基準が必要)できる管理レベルなので、とても自信を持って説明をしていました。大豆問屋さんも数々の倉庫を見てきたが、かなりレベルの高い倉庫だと太鼓判を押してくれました。(同行に感謝しています!!)
倉庫温度は13.5度~15度で推移しており15度を超えると機械が作動します。湿度は60%~78%(排気口ダクトは上から空気を出して下から空気を吸う事で循環湿度管理ができる)を基準にしてよっぽどの事が無い限り機械は作動させずに、バケツに水を入れて対処したりする様です。この日もデジタル計と検針機と穀温計で測定していました。また、搬入時に大豆水分率を計測(1ロットに1本)している事にとても驚きと興味が湧きました。上手くいけば農協での水分率検査~大豆倉庫に搬入されるまでの大豆水分率移行データと倉庫保管からの大豆水分率低下もみえてくるのではと考えています。今の倉庫よりもちろん大豆保管料は高くなりますが、現行より大豆水分率低下を半分に抑える事ができればとても大きなメリットとなります。平成30年度産大豆から試していきたいと検討しています!!※倉庫保管とは直接関係のない事ですが、従業員さん皆大きな声で丁寧に挨拶をしてくれました。とても気持ちの良い雰囲気作り♪♪ができており、こういった事も徹底して行っている様です。(改めて勉強になりました!!)
最後に、倉庫視察の帰りに竜王町へフクユタカ大豆の育成確認を行いました。(生憎の大雨でした…)今のところ、大豆作付け面積は昨年6,589a:今年6,692.9aとあまり増加できていない状況です。また、夏場の猛暑と雨不足に加えて、9月の雨の多さで大豆扁平(へんぺい)や品質低下(小粒:特定外)が多くなる見込みです…。自然相手とはいえとても残念な状態です。今後の成長を祈って見守っていきたいです!!