・2019年2月18日、19日に東京・水道橋にてBMW技術協会主催の第18回BMW技術基礎セミナーに参加してきました。今回は1日目に国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)気候変動対応研究領域影響予測ユニット研究員の滝本貴弘氏を講師として基調講演「日本の農業と気象について」とBMファーマーズ・カフェ『これからの農業・地域・くらし』ということで講演を受けた参加者でディスカッションを行いました。講演では地球温暖化について予測される気温の変化、農作物への影響、止まらない温暖化に対して私たちがどのような対策をしていけばいいのか。その対策としては車の使用を少なくしてCO₂削減等温暖化そのものを和らげる『緩和』と暑ければ打ち水をする等環境の変化に対処して温暖化の影響を和らげる『適応』があり、農業では気温の変化に対して作物の転換や、稲であれば高温耐性がある品種に転換するなど昔から温暖化に対して適応してきた歴史があり、これからの温暖化に対しても適応できる。緩和と適応どちらも大事ではあるがこの先の温暖化は避けられない、だからこそ意識を変えて先を見越し、今から準備して適応していくことが大事であるという内容でした。ファーマーズ・カフェでは各地域での気候や農作業の変化など参加者からの発言もあり、野菜に関して春植えは例年とそれほど変わらないが夏ごろから品目毎に播種時期など調整している農家が多いとのことです。また講師の滝本貴弘氏もディスカッションに参加し、話の中で今後の台風発生数はそれほど変わらないかむしろ減っていくが1つ1つが強い台風になってくると予測されているということを話されていてこれからの農業、暮らしもですが弊社にとっても近年は台風の影響で主原料の大豆である竜王町フクユタカの収量が下がっているので一人一人が温暖化を受け入れて適応できるように対処法を考えていくことが大事だと感じました。
2日目に「生物活性水を科学する」ということで毎年行われている生物活性水を使用した実験について米、野菜、畜産、果樹、生活の5グループに分かれて今年の実験をどのようにしていくか話し合いが行われました。私は生活の部門で参加しましたが人数が少なく、以前に取り組んだおからの腐敗実験も行き詰っている状態であまり話がまとまらなかったのですが去年より弊社の方で私以外の従業員にもっとBMW技術に触れてもらうということを目的としてプランターを使った栽培実験を行っています。ただ去年の実験は夏の暑さが原因でもあるのですがまともに育てることもできずに失敗し、実験といえるような結果も残せていないので今年も引き続きプランターの実験を行っていきます。他の部門と違って行っている実験を自分たちの仕事に直接活かせるような内容ではありませんが豆腐製造だけでなくBMW技術を学ぶ、体感することで広い視野を持ってものづくりや自分たちの仕事について考えていけるようになればいいなと思いますのでBMW技術協会には今年もお世話になりますので宜しくお願いします!! (小西歩)