





・2017年3月23日滋賀県竜王町JAグリーン近江にて「環境ホルモンはいま」と題し天笠啓祐氏(ジャーナリスト)をお招きして環境ホルモンについての講演&学習会を行いました。(豆伍心と竜王町稲作経営者研究会さん合同企画開催)環境ホルモンについては以前から大豆の除草剤だけでなく日々の生活環境の中でも関係性がとても強いので昨年の合同会議&懇親会で議題になり、今回の企画開催につながりました。参加者は豆伍心・竜王町稲作経営者研究会さんだけでなくJA関係者や農協組合員さん等(特に女性に向けて)にも参加を募り当日は40名程の参加がありました。(残念ながら女性の方は少なかったですが…)講演の中で、まず、自然界に異変が起き、それが人間の体の変調の前兆であるという事です。例えばダイオキシン等でサケ・セグロカモメが甲状腺機能障害が起き・DDT等でアメリカオオセグロカモメが雄の雌化が起き・有機塩素系農薬でワニが雌らしさの低下が起き・様々な農薬でマネシツグミが孵化率の低下が起きています。(この他にももっと同じような現象が起こっています)そして、現在人間の変調で子どものアレルギー・発達障害の増加・性同一性障害の増加等よく似た変調が目立ってきています。この様な事例話を聞きこの問題にはタイムラグが生じている点が問題解決を難しくさせているのだと感じました。天笠氏の講演の中でもマスメディアはなぜ問題点をつたえないのか?という点で①日本では2005年に環境ホルモンリストが廃止される。⇒環境省予算内では限度がある為か??②環境ホルモン空騒ぎ論が大手を振ってまかり通る⇒絶体的な原因証明を要求される。(タイムラグが生じる事を逆手にとる行為)③攻撃される独立系科学者&ジャーナリズムの現状⇒研究者に研究費が出ない為、科学者と研究者が大企業と結びつく現状。そしてものが言えない⇒消費者⇒問題がないと思う人が大半‼これが日本の現状なのです…。ちなみに50mプールぐらいの大きさに目薬1滴程度で変化が起きると言われている程、微量で人間のホルモンの働きが攪乱されて上記の様な問題が起こりえます‼
弊社では大豆を主として使用していますが、私は今まで遺伝子組み換え大豆と農薬との関係について知らなかった事ですが、種子と農薬をセット販売している大企業の農薬には環境ホルモン剤物質が含まれており、ただ単に遺伝子組み換えだけのレベルではない事を実感しました。もちろん、大豆だけでなく、輸入に頼っているトウモロコシ・ナタネ・綿実(食用)も同じ事が言えます。農薬・合成洗剤・塩化系ラップ・プラスチック・壁紙等に使われる化学合成のり等様々な物質に取り込んでいる環境ホルモン。ただ単に癌だけの問題ではなく、平均男性の精子数が50年で半減・子どもの減少や精神異常による人類の退化・母体内の化学汚染物質が子どもの発育に影響を及ぼす恐れまたアトピー性皮膚炎の原因の可能性等様々な問題を引き起こします。人類だけでなく地球上のあらゆる生物の種の存続の危機を危惧しています。私も色々と考え直さないといけないと強く共感致しました。
さて、豆伍心&竜王町稲作経営者研究会さんとの合同会議では例年通りお互いの現状報告&意見交換を行いました。平成28年度産フクユタカ大豆については作付け面積は昨年より減少したものの3,185本(30㎏)弊社規格用大豆として確保できたので、なんとか平成29年(12期)についてもフクユタカに関しては全量竜王町大豆で製造ができます‼昨年も全量竜王町大豆で製造ができたので例年以上に豆腐・揚げの品質が安定していたと考えています。今後も安定・そして向上した製品を目指します‼最後に平成29年度産フクユタカ大豆については、昨年の圃場実験での結果や今回の環境ホルモン講演をふまえ全圃場に対して環境ホルモン剤不使用の除草剤(サターンバアロ)に切り替わります‼今後ますますより安全・安心なフクユタカ大豆になり、更に豆腐・揚げへ、そして食べる方へ繋がっていきます‼是非楽しみにして下さい♪♪