2024年10月2日にフクユタカ大豆の栽培状況&作付面積の確認の為、滋賀県蒲生郡竜王町にある竜王営農振興センターに訪問させていただきました。当日は午前中に米の検査があり、米の水分率を測る貴重な体験と竜王町稲作経営者研究会の大豆の生産者である田中会長、田村さん、山添さんが立会いでいらっしゃっていたので少しお話も聞くことが出来ました。その後、竜王営農振興センターの相坂さんの案内で農事組合法人 ファーム須恵の里/株式会社 ファームタケヤマ/株式会社 田楽の圃場を視察させていただきました。
令和6年産フクユタカの状況として播種後は8月の中旬までは雨が全く降らなくて播種が遅れた圃場では発芽率も悪く、雑草が多くなり背丈も雑草の方が伸びています。また、雨が降らない上に暑い日が続くことによってヨトウムシによる害虫被害が竜王町全体で発生して葉が食われてボロボロになっている圃場が多くありました。前年も害虫被害は発生していますが前年以上の被害ではないかという見解で今年の収穫量がとても心配になりました。株式会社 ファームタケヤマの圃場では道を挟んでコトユタカも作付けしていましたがフクユタカより害虫被害が少なく感じました。明確な理由は分かりませんが同じ時期に播種を行ったということなので品種の特製の差ではないかとの見解です。
最後に竜王営農振興センターに戻って今年度の作付面積を確認しました。前年より少なくはなっていますが目標の75haに近いところまで拡げてもらっています。それでも上記の害虫被害があるので不安は残りますが播種が遅れたところは比較的に害虫被害が少なめなので(発芽率は悪いですが・・・)品質が良くなり収量も増えることに期待です。
今回もお忙しい中ご対応いただきありがとうございます。次回は収穫期に訪問予定していますので宜しくお願いします。(小西歩)
※写真説明
①ファーム須恵の里の圃場。ヒエなどの雑草が大豆よりも高く伸びています。
②莢が付いています。葉っぱも残っているので中の豆が大きくなってくれることに期待!!
③害虫被害によって葉が大きく食われています。
➃ヨトウムシ!!こいつのせいです!!・・・きっと美味しいのでしょうね。(虫が苦手な方は拡大しないでください)
⑤ファームタケヤマ:フクユタカの圃場。あちらこちらで葉が食われ白くなっているところが(泣)
⑥ファームタケヤマ:コトユタカの圃場。こちらも害虫被害はありますがフクユタカと比べるとまだ青々しています。
⑦フクユタカ:葉が全部食われています。莢は残っていますが光合成が出来ないのでこれ以上の成長はなく、収穫も難しい状態。