・2015年9月17日に社員5人で今年も石川県能登半島の先端近くに位置する(珠洲市)㈱珠洲製塩さんへ学習訪問させて頂きました。弊社天然にがりはここで製造しており豆腐・揚げを美味しく製造するにはとてもかかせない原材料の1つでもあります。能登半島周辺では海藻の種類がとても豊富という事もあり、海水に含まれている貴重なミネラル成分はそれらを物語っています。また、塩製造にもこだわりがあり、江戸時代から続くあげ浜式製塩法やすだれや竹枝を利用した流下式製造を行っています。⇒「自然塩」 ここ近年、イオン交換透析法が主流で「化学塩」と呼ばれ工業型製塩の代表です。にがりがほとんど塩に含まれない高純度の食塩・べとつかずサラサラしているので軽量や袋詰めがしやすく不純物を除去できるので汚染された海水からでも効果的に食塩が作れる(大量生産)などメリットがあります。(謳い文句は「安心」・「安全」・・・)もちろん精製過程でミネラルも失われている塩です。問題視されている塩はいわばこちらの「化学塩」です。
今年も上記の様な事を再確認(再学習)し塩製造の現状を㈱珠洲製塩代表取締役山岸さんからお話を伺いました。①新しい担い手不足の問題⇒賃金・仕事内容(経費削減:電気代:原料代の為に廃材で薪を炊く⇒とても熱く重労働)等②適正価格問題⇒経営継続の為に価格競争に巻き込まれる。(①の賃金問題にもつながる)③消費者価値観の問題⇒「化学塩」と「自然塩」の認識度や価値について。(②の適正価格問題につながる)等を聞きこれらの問題は「本当のものづくり」をするうえでとても重要な事だと私は考えています。また、弊社における環境はとても恵まれているという事も同時に感じる事ができ、そういった意味でも、もっと今後何か役立てる事がないか考えて実行していきたいと強く思いました。
最後に私が選ぶ、山岸さんから聞いた有難いお言葉「塩の味付けはにがり‼」=「塩がおいしいところはにがりもおいしい‼」という事を聞き、これからも自信を持って使用できる天然水にがりです。詳しくはhttp://www.suzuseien.jpまで(弊社HP内にもリンクしています)