2022年12月8日(木)に滋賀県竜王町へフクユタカ大豆の検査&収穫作業の視察を行いました。今年は昨年の作付面積を少し減少していることや播種が遅れることにより生育の遅れなどで収量減少が懸念されていましたが播種後の天候は昨年と同じく良好で自然災害の影響もなく12月2日頃からフクユタカの収穫作業は行われていますが現状は心配していた程ではなく反収も昨年の184kgとはいかないが例年通りの165kgくらいは見込めそうな感じで弊社年間使用量に届くかな!?といった感じになります。
検査の方では大粒~小粒のフクユタカの検査が行われていて袋が空いた状態で並べられた大豆を専用のトレイで掬い、トレイ内の大豆でどれだけ被害粒・未熟粒が含まれているかを検査員が判断し等級が確定します。検査員の方に判断基準を丁寧に教えてもらいましたが中には判断が難しい大豆も含まれていてそれを手際よくこなしていく様子を横で見て感嘆としていました。等級の方は大粒の方はほぼ1等で品質の方も期待できそうです。水分率は検査日の前日に測定しますが12.9%~14.2%とバラつきが見られます。竜王町稲作経営者研究会とJAグリーン近江竜王支店、そして弊社との取組の1つで品質を高く保つために過乾燥にならないような大豆水分率調整で品質の追求を行っています。昨年から新しく乾燥機を導入した農家さんがいると聞いて改めて取組の説明もさせてもらいに来たというのも今回の訪問目的でもあります。
次に新しく乾燥機を導入した菱田さんのところにお伺いしました。ちょうど黒豆の色選作業を行っている最中でした。菱田さんの自宅は鉄工所にもなっていて兼業農家で大豆を作ってもらっています。色選の作業場は稼働しない時期は鉄工所として稼働しており、その都度機械の入れ替えを行っています。乾燥機の方は2基所有して1度の乾燥で収穫時の水分率によりますが13~15時間稼働させて乾燥させます。菱田さんによれば収穫時の水分率は大豆を握ってみれば大体分かるそうです。ちなみに私はこの後に近藤さんの圃場で収穫した大豆を握りましたが全然分かりませんでした。(泣)
菱田さんの作業場を後にして前述した近藤さんの圃場に向かいました。近藤さんの圃場は周りに他の農家さんの圃場(コトユタカ)もありますが近藤さんの圃場が一番高く莢が付いて刈り取りやすい状態になっており、結果として泥を巻き込まないで済むので汚泥も少なく品質にも期待できると仰っていました。コンバインで刈り取ると後ろから屑が出てくるのですが屑の量が多いとたくさん刈り取っていることになるので収量にも期待が持てるということですが実際に刈取り作業中の屑の量やフレコンに入った大豆の量を見て「まずまずやな!」という言葉を聞き、今年は前述した播種遅れという不安要素があっただけにとりあえず一安心といったところです。今回訪問させて頂いた菱田さん、近藤さんは竜王町稲作経営者研究会の会員ではありませんが弊社の大豆栽培に会員と同じレベルの栽培方法で協力して頂き2人ともとても元気な方で楽しく訪問させて頂けました。後は弊社年間使用量を竜王町で全量取れることを願うのみです!!お忙しい中ご対応して頂いた菱田さん、近藤さん、JAグリーン近江竜王支店松居さん、どうもありがとうございました。
(小西歩)
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・近藤さん圃場① ・近藤さん圃場② ・近藤さん圃場③
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・近藤さん圃場④ ・大豆検査 ・大豆検査②
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・ 菱田さん乾燥機① ・菱田さん乾燥機② ・菱田色選①
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・菱田さん色選②